
国旗に込められた意味
カナダの国旗は、カエデの葉を中央に配した赤白の縦縞で、メープルリーフ旗、カエデ旗、英語でThe Maple Leaf Flagと呼ばれることもある。

中央に配置されたサトウカエデはカナダを象徴する木で、紅葉の美しさやメープルシロップが作られることなどで良く知られている。
赤と白の組み合わせは、1921年にジョージ5世によってカナダの公式色と宣言された。白は雪をイメージしており、国旗の両側にある赤は右側が大西洋、左側が太平洋を示している。また、メイプルリーフの12本のとげは10州と2準州とを意味しているとされている。
カナダ国旗の歴史
第二次世界大戦中、レッド・エンサイン(赤地の旗の左上にユニオンフラッグを配し、右にカナダ国王の紋章を配した旗)がカナダの国旗として認められていた。
1583年にイギリスが初の海外植民地を現在のカナダ地域に建設した。その後イギリスとフランスが植民地争いを行い、1786年イギリスが勝利しカナダを支配下に収める。1867年になるとイギリスに支配されていたカナダが自治権を獲得し、1931年にカナダとして完全な独立を果たした。
1960年代前半に公式のカナダ国旗に関する議論が激化し、政治的な論争の対象となり、1964年の大国旗議論で頂点に達した。現在の国旗デザインは1964年12月に承認されたものである。
1965年1月28日にカナダ女王たるエリザベス2世によって国旗制定の宣言が行なわれ、2月15日にオタワのパーラメントヒルで行われた公式の行事で発表した。それまでのレッド・エンサインは正午に下げられ、新しいメープルリーフ旗が掲げられました。このため、2月15日はカナダ国旗の日とされている。