いつか行きたいドイツのお城

メルヘンでとても美しいお城がたくさんあることで有名なドイツ。美しいお城や、名高い歴史あるお城、またおとぎ話の舞台となった可愛らしいお城まで、魅力的なお城がたくさんある。

ドイツにはお城だけでなく、2万にもおよぶ宮殿、城塞、大邸宅といった見所が多い。またドイツには 2,000 年を超える歴史があり、最古の城はメーアスブルク城で、7 世紀に建てられた。

ドイツの城や宮殿は、その多くが 18 世紀から 19 世紀にかけて建設されたものである。それらのデザインの多くはおとぎ話に出てきそうなユニークなもので、ウォルト ディズニーに影響を与えたとされる。

ノイシュヴァンシュタイン城

ドイツのお城で一番人気といえば、ノイシュバンシュタイン城。東京ディズニーランドの「シンデレラ城」や香港ディズニーランドの「眠れる森の美女」のお城のモデルとも言われ、おとぎの世界から抜け出したかのようなメルヘンな白亜の美しいたたずまいは必見。

ノイシュバンシュタイン城はオーストリアとの国境近くの岩山の頂上にある。19 世紀にロマネスク様式の理想の宮殿を求めて建設された。のどかな田園の小高い頂にそびえる壮麗な姿が世界中の観光客を虜にしている。ガイド付きの見学は35分間で、階段が多いためしっかりした靴を履いていくことをおすすめする。城の内部の写真撮影は許可されていないので、城の美しさを目に焼き付けよう。

ノイシュバンシュタイン城観光の拠点となるフッセンは、ミュンヘンから電車で約2時間。フッセンから城の麓のホーエンシュヴァンガウへはバスを利用するのが一般的。ホーエンシュヴァンガウからは、馬車またはシャトルバスでエントランスへ向かう。城内の見学は、入場時刻指定のガイドツアーのみ。チケットは事前予約可能。ミュンヘンからの日帰りツアーを利用するのもおすすめ。

ホーエンツォレルン城

標高855mのホーエンツォレルン山の頂上に築かれたホーエンツォレルン城。ノイシュヴァンシュタイン城ほど日本では有名ではないが、ドイツ三大美城のひとつとして知られている。霧が発生すると、まるで天空に浮かんだかのような幻想的な姿を見せる。ドイツ最後の皇帝ヴィルヘルム2世も感嘆した、南ドイツを一望できる城からの眺望も必見。

ホーエンツォレルン城は19世紀半ばに2つの城を廃城して築かれた。入口は城塞の造りだが、宮殿部分はネオゴシック様式で、内部は華麗そのもの。英語ガイド付きツアー、2 つのレストラン、土産物ショップもある。

ホーエンツォレルン城へは、最寄のヘッヒンゲンまでシュトゥットガルト中央駅から電車で約1時間。ヘッヒンゲン駅前からバスまたはタクシーでエントランスへ。バスは本数が少ないので注意。

ヴァルトブルク城

ヴァルトブルク城は、410 メートルの絶壁の頂上にそびえる中世の城。12世紀から15世紀に建てられ、内部は19世紀に改装された。内部は美術館となっており、芸術品が数多く展示されている。

1999年に世界遺産に登録されたヴァルトブルク城。バッハ生誕の地として知られるドイツの古都、アイゼナハを見下ろすように建ち、ドイツの歴史文化を語る表舞台に欠かせないお城としてドイツでは高い知名度と人気を誇っている。中世には宮廷詩人が恋愛叙事詩を競い合う歌合戦の舞台となり、宗教改革者のルターが隠れ住み新約聖書をドイツ語に訳したお城として知られている。英語のガイド付きツアーでの見学となり、食事場所も各種用意されている。

ヴァルトブルク城への観光拠点となるアイゼナハ中央駅へは、フランクフルト中央駅から電車で約1時間。アイゼナハ中央駅からバスで10分。

エルツ城

コブレンツからおよそ30km。モーゼル渓谷の森の奥深くにひっそりとたたずむ中世の古城で、ドイツ三大美城のひとつに数えられている。現存するドイツの古城は、破壊や修復を経てきたものが多いが、エルツ城は12世紀の建造以来、一度も陥落したことがない本物古城で、難攻不落の城として有名。創建から現在にいたるまで、800年以上同じ家系によって所有されており、内部はガイドツアーで見学できる。

人里離れた深い森の中にあり、アクセスがあまりよくないので現地ツアーを利用するのが便利だが、ハイキングコースを利用して、景色を楽しみながらゆっくりお城を訪れるのもおすすめ。

エルツ城までハイキングコースを利用する場合は、モーゼルケルン駅からスタートし、約5キロほどの道のり。起伏はあまり激しくないので、歩きやすい道だが、周辺にお店などはないので、事前にしっかり準備を。モーゼルケルン駅へはコブレンツ中央駅から電車で約30分ほど。