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マヤ文明の遺跡(メキシコ)

アメリカ大陸3大文明の1つ、マヤ文明は紀元前300年ほどから16世紀頃まで栄えた古代文明の1つで、現在のメキシコ・グアテマラ・ホンジュラスで発展した。マヤ暦と呼ばれる高度で驚くほど正確な天体観測技術は、現代でも解明されておらず、謎が多い文明と言われている。メキシコのユカタン半島には、そんな古代マヤ文明の遺跡が数多く残されている。

テオティワカン

メキシコシティから約50km北にあるテオティワカン遺跡は、1987年に世界遺産に登録されたメキシコ最大の古代都市遺跡である。テオティワカン遺跡は、紀元前2世紀頃建造され、350年~650年の間が最も繁栄した時期と言われており、人口は20万人以上と言われている。

テオティワカン遺跡にある太陽のピラミッドは、高さ65m、底辺の1辺が225mの世界有数のスケールを誇る大神殿。テオティワカン遺跡内で最大の建造物であり、エジプトのクフ王、カフラ王のピラミッドに次いで世界3番目の大きさを誇るピラミッドである。

その他にも、神々の像で埋め尽くされた、装飾の美しいケツァルコアトルの神殿や、保存状態の良いレリーフや壁画が見えるケツァルパパロトルの宮殿、遺跡を結ぶ2kmにわたる道路である、死者の道、テオティワカン遺跡で2番目に大きいピラミッドである月のピラミッドが名所となっている。メキシコシティのバスターミナルより約1時間とアクセスもいいので、ぜひ訪れて欲しい。

チチェン・イッツァ

メキシコのユカタン半島の先端にある街、カンクンから車で3時間ほどにあるマヤ文明の遺跡、チチェン・イッツァ。1988年に世界遺産に登録されたチチェン・イッツァは、古代マヤ文明で最も有名な遺跡である。その中心にあるピラミッドであるエルカスティージョはマヤ文明が残した最高傑作と名高い。

そして有名なのが、年に2回このエルカスティージョで起こる神秘現象、ククルカンの降臨。ククルカンとは、マヤ神話に登場する羽毛のあるヘビの姿をした創造神のこと。エルカスティージョ北側の階段最下段にククルカンの頭部の彫刻があり、夕方太陽が傾いた時にピラミッドの影が階段の側壁に掛かり、まるでヘビがピラミッドに降臨してきたかのように見える現象である。この現象の起こる春分の日と秋分の日には世界中から多くの観光客が訪れる。

他にも、ドーム状の屋根を持つ天文台など、マヤ文明の高度さをうかがえるスポットがあり見応えたっぷりの遺跡である。

ウシュマル

マヤ文明の遺跡の中で、保存状態が極めて良いとされている遺跡がウシュマル遺跡。遺跡内には、尼僧院・大球戯場・総督の宮殿・大ピラミッドなど、モザイク装飾が美しいプウク式遺跡が残っている。

一番の見所は魔法使いが温めた卵から産まれた小人が一夜で建てたと言われている、魔法使いのピラミッド。このピラミッドの特徴は丸みを帯びた形状で、底面は陸上競技場のトラックのような形をしている。高さ36.5mで急勾配の階段の先には神殿があ理、細かな装飾が施されている。

魔法使いのピラミッドの西にあるのが、尼僧院。中庭を囲むよう造られていて、東西南北に異なったデザインの装飾が見られる。チチェン・イッツァからも比較的近いので要チェック。

トゥルム

メキシコ随一のビーチリゾートであるカンクンから車で約1時間、カリブ海に面するマヤの遺跡がトゥルム遺跡。トゥルムとは城壁を意味し、マヤ文明末期の紀元後1000-1400年頃に栄えた城塞都市である。他のマヤ遺跡とは雰囲気がガラッと変わり、コバルトブルーに輝く美しいカリブ海を見下ろす断崖に位置し、海水浴も楽しめる遺跡。マヤ文明終焉の地であり、スペイン人が最初にマヤ文明に遭遇した地でもある。

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