銃規制について
長期休暇が近づいてくると、海外旅行を計画したくなるものである。近年ではインターネットやSNSで簡単にその国の情報や動画、写真にアクセスでき、また格安航空により海外旅行は身近なものになった。
中には、海外旅行に行きたいと思っていても銃乱射事件などのニュースを見てためらう人もいるだろう。実際、アメリカだけでも毎年約2万人が銃で死亡している。このような心配から、日本のように銃規制をしている国に行きたいと思う人もいるだろう。
今回は、主な銃を規制している国、していない国をまとめたので参考にして欲しい。
銃規制をしている主要国
・アジア(韓国、中国、シンガポール、ベトナム、マレーシア)
韓国、シンガポール、マレーシアでは許可を取れば所持ができるが、手続きは厳格なので、基本的には持てない。中国では銃を所持しているだけで死刑となるそう。ベトナムは共産主義国なので個人での所持は禁止である。
・オーストラリア・ニュージーランド
オーストラリアとニュージーランドでは、銃の所持率は高いがほとんどが猟銃である。また、2019年にニュージーランドで起きた銃乱射事件から規制が強化され、また銃の回収も行われた。
・欧州
ヨーロッパ諸国に関しては、アルバニア以外の国では許可制で所持が可能となる。所持は可能だが、銃の種類や銃弾の数、携行禁止など運用は厳しく取り締まっている。
・ロシア
ロシアでは猟銃と護身用のエアガンは持つ事ができるが、拳銃を持つにはライセンスが必要な上かなり厳格で、ほとんど許可されない。
銃規制をしていない主要国
・アメリカ
アメリカといえば、銃大国のイメージが強く、全米ライフル協会という協会の名前を聞いたことのある人も多いはず。一般人でも容易に銃を入手でき、スーパーマーケットやアウトドアショップで手に入ってしまうほど。そんなアメリカの中で最も規制が厳しいのはニューヨーク州。
・カナダ
カナダは狩猟が盛んなのでハンドガンやショットガンは許可制で持つ事ができる。自動小銃や半自動の銃の所持は禁止されていないが、携行は認められていない。
・ブラジル
ブラジルでは大統領自らが、自動小銃を買い、武装することで犯罪者から身を守ることを推奨しており、規制緩和をしている。ブラジルでは毎年約4万人が銃で殺害されており、銃を所持する人が増えている。
・フィリピン
フィリピンにおける銃規制は非常に緩く、銃を使った事件が多発している。また、大統領自らライフルを持って治安維持に出向くなどの銃社会であり、銃犯罪に関してはアジアで最も危険な国である。
・タイ
タイは微笑みの国と呼ばれ、優しい人が多いイメージの人気観光地だが、実は銃社会である。手続きをすれば銃を所持できる他、盗難銃や模倣銃も流通しており、犯罪にも使われている。ただし携行に関しては規制されており、持ち歩いている一般人は少ないだろう。
まとめ
日本では基本的に銃を使用した事件に巻き込まれる心配はないが、海外旅行となると話は変わってくる。今回は世界で銃規制のある国、ない国を紹介したが、銃規制があるから安心というわけではない。
旅行前にはその土地で治安の悪い地域を調べる、特に夜に一人で出歩かないなど、基本的な対策が必要である。
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