オーストラリアはオセアニアに位置し、オーストラリア大陸、タスマニア島をはじめとする多数の島々からなる。地理的に隔離されていることから、個性的な動植物が多数存在している。
移民の国でもあるので、オーストラリアの伝統料理といったものはないが、ヨーロッパ系やアジア系など様々な料理を楽しめる。
今回はその中から、オーストラリア料理について紹介する。
カンガルーミート

オーストラリアといえばカンガルーを連想する方は多いが、カンガルーを食用としていることは意外と知られていない。オーストラリアのスーパーでは豚や牛、羊などの肉とと並んでカンガルー肉が販売されている。
カンガルー肉はオープンレンジミートと呼ばれ、世界一クリーンな大地と言われているオーストラリアの大自然で育った野生のカンガルーのみが流通している。カンガルー肉は抗生物質、成長ホルモン、化学薬品等に汚染されていないクリーンなお肉なのだ。
ほかの肉に比べて高たんぱく・低コレステロール・低脂肪な事が特徴。バーベキューや燻製、マリネ、ハンバーグ、カレーなど、焼いても煮ても柔らかくジューシーで絶品。
フィッシュアンドチップス

フィッシュアンドチップスはオーストラリアグルメの代表格のスナック。タラなどの白身魚のフライとフライドポテトを一緒に盛り付けたもので、労働改革の時代のイギリス発祥の料理で、庶民のファストフードとして広く食べられていた歴史がある。オーストラリアでは1879年に初めてのフィッシュアンドチップスショップが開業したと言われている。
カラッと揚げた衣の中はジューシーな白身魚、そして揚げたての山盛りポテトのコンビネーションは抜群で、添えられたレモンの薄切りとタルタルソースで食べる。お酒が好きな方ならビールと一緒に頂くのもお勧め。
バラマンディ

日本ではなじみのないバラマンディはスズキの仲間で、オーストラリアからアジア各国、インドなどにも生息している。体長2m・体重60kgにもなる大きな魚で、オーストラリアでは食用としてポピュラーな魚。
身は白身で、全く癖がなくさっぱりして食べやすく、フィッシュアンドチップスやソテー、グリルなど万能な魚である。
バラマンディフィッシングのツアーに参加すれば、大型のバラマンディを釣り上げることもできるかもしれない。
ラップサンド

次に紹介するオーストラリア料理はラップ。薄く焼かれた生地にチキンやハムなどの肉、蒸したエビやスモークサーモン、細切りしたレタスやニンジンなどの野菜、チーズなどを包んだ料理。
メキシコ料理のブリトーに似ているが、ブリトーの生地はトルティーヤなのに対し、酵母を含んだ生地に香辛料や砂糖、蜂蜜を加えて作る。
片手で食べられ、野菜や肉など栄養バランスも抜群。オーストラリアの人々のランチの定番メニューである。切り口が色鮮やかで見た目にも華やかで、シーザードレッシングをつけて食べるとよく合う。
パスティ

パスティは元々はイギリスのコーンウォール地方の名物料理。イギリス統治下時代にオーストラリアに伝わったものだとされている。
ひき肉・じゃがいも・玉ねぎ・にんじんなどをミートパイと同じパイ生地で包んだ物がポピュラーで、具材は様々なものがあり包んだ形も様々だが、半月型に包まれたものが正式なパスティの形である。
ロブスター

次に紹介するのはロブスター。オーストラリアは伊勢海老に似たロックロブスターの世界的産地である。高級なシーフードのひとつに挙げられるロブスターは、オーストラリアでは夏が旬。
ロブスター漁が解禁になるのが毎年11月以降なので、11月下旬頃~4月くらいまでが食べ頃。日本の伊勢海老より一回り以上大きく、甘くてプリプリした身は、どんな調理法でもおいしく食べられる。ダイビング会社がその場で食べられる「ロブスター獲りツアー」を組んでいることもある。