
国旗に込められた意味
イタリア国旗との違いについて
フランスの国旗は別名トリコロールとも呼ばれ、世界でもっとも有名な国旗のひとつとして知られる国旗である。トリコロール(Tricolore)とは3つの色を意味する。フランス国旗に使われているのは、青・白・赤の3色。
この3色はフランス革命のとき、革命軍が付けた帽章の色に由来する。青・白・赤の三色旗は「自由・平等・博愛」を表している。最初は赤・白・青の順だったが、青が空を背景にすると見えにくいという理由で1794年に赤と青の順を変え現在の国旗となった。
三色旗が意味する「自由・平等・博愛」はもともとは1789年の革命時に掲げられた標語のひとつだった。今ではこの標語は憲法にも明記され、国家遺産の一部となっている。
硬貨や切手にも刻まれ、1999年9月にフランス政府が採用した識別章にも青・白・赤のトリコロールそしてフランス共和国を擬人化されたイメージとして、また自由の女神として象徴される女性像、マリアンヌとともに掲げられている。

フランス国旗は通常、公立の学校、役所関連などすべての公共施設に掲げられ、民間・軍事に関係なくほとんどの公式式典で掲揚される。
他の三色旗について
他の国にもイタリアやドイツなど縦に違う色を組み合わせた三色旗や、ロシアやオランダなど同じ青・白・赤の三色で配置やデザインの違う国旗があるが、それぞれに歴史があり、成り立ちが違う。ちなみに、イタリアの国旗はフランスの国旗を真似して作ったと言われている。