
国旗に込められた意味
緑、白、赤は、スペインから独立するときに掲げた3つの保障、諸州の独立(緑)と宗教の純粋性(白)と諸民族の統一(赤)を表している。
国旗の真ん中に描かれた国章は、ワシがヘビをくわえて湖沼のほとりのサボテンにとまっている所に出会ったらそこに都を築けというアステカの伝説に由来する。
1820年に、スペイン軍中尉だったイトゥルビデがメキシコ独立を目指す反乱軍に合流した。この軍は3つの保障軍と呼ばれ、その旗に緑、白、赤の3色が使われていた。
1822年にメキシコが独立してから5回の変更を経て今の国旗となったが、その全てが緑、白、赤の配色に、ワシがヘビをくわえてサボテンにとまっている国章から構成されている。
イタリア国旗との違いについて
ちなみにイタリアの国旗もメキシコの国旗と同じ緑、白、赤の配色で、一見国章の有無が異なるだけと思われる。実際には、イタリアの国旗に使われる緑と赤はメキシコの国旗よりも淡い色彩が指定されており、また縦横の比が異なっているという違いがある。
またイタリアの国旗はフランスの国旗(トリコロール)を19世紀のイタリア統一運動のシンボルとした事が起源と言われている。