国情報
首都:北京
通貨:人民元
中国は23の省、5つの自治区、4つの直轄市と2つの特別行政区から構成され、総面積は約960万平方キロメートルで世界第3位、人口は14億人以上で世界最多。世界で最も隣国が多い国である。
広大な国土ゆえ、その環境は乾燥した北の森林ステップ、ゴビ砂漠、タクラマカン砂漠から、多湿な南の亜熱帯の森林まで広大かつ多様である。
長さ世界第3位の長江、世界第6位の黄河は、チベット高原から人口密度の高い東の沿岸地域に流れ、古代には黄河文明や長江文明がおこった。
中国5000年の歴史というように、歴史がとても長い国でもあり、中華人民共和国の世界遺産は52件ある。
中国の見どころ
・北京

北京といえば、街の中心部にある天安門。世界遺産に登録されている故宮(紫禁城)の正門だった門で、中央に毛沢東の肖像画を掲げている。赤い城壁とオレンジの屋根が鮮やかなその巨大な門は、写真や映像で見たことのある人も多いはず。
故宮(紫禁城)は清朝最後の皇帝を描いた映画ラストエンペラーの舞台であり、ロケ地となったことでも有名な観光名所。
他にも、中国屈指と称される頤和園も見所。18世紀に清朝の皇帝が母親の長寿を祝って造営した、北京最大の皇族庭園。
・万里の長城

世界遺産天国の中国で、その代表格といえるのが、万里の長城。総延長2万キロを超える世界最長の建造物であり、中国を代表する観光名所。
万里の長城は見る場所により印象が変わるが、北京市街地から車で約1時間の位置にある八達嶺長城がおすすめ。特に城壁の保存状態が良いとされ観光客に人気のスポット。
・上海

上海観光において、古き良き中国を味わうなら静安寺から人民広場にかけてのショッピングストリートの南側にある石造りの古い集合住宅街、田子坊。アートとショッピングが楽しめるトレンドスポットとして上海の若者や欧米人に大人気。
上海と言えば黄浦江沿いに立ち並ぶ租借地時代の西洋建築群を思い起こす人は多いだろう。この街なみを眺めるなら外灘の遊歩道ではなく、川向こうの浦東新区からの夜景がおすすめ。
19時頃からライトアップが始まり、20時頃には全てのビルに照明が灯る。黄浦江上にはイルミネーションに彩られた遊覧船も行き来するため、川面にも光が反射しとてもきれい。
・西安

西安で観光といえば、外せないのが兵馬俑。俑とは古代中国で死者を埋葬する際に副葬された人形のこと。木製のものや、布製の服を着せたものもあるが、多くは焼き物で作られている。
約2200年前に埋葬された今衛師団の兵馬俑は、始皇帝陵を永遠に守る陵墓の副葬品として、陵墓の周囲を取り囲んでいる。その数はなんと約8000体、それぞれ異なった風貌。等身大の大きさで平均身長1.8m、馬や戦車、青銅の兵器もある。
他にも、西遊記の登場人物として知られる三蔵法師(玄奘三蔵)ゆかりの大雁塔、楊貴妃が湯浴みしたと言われる華清池、百人一首でも知られる興慶宮にある安倍仲麻呂記念碑、シルクロードの発着点となった西安の城壁で最大の西門など、西安には観光スポットがたくさん。
・中国パンダ保護研究センター都江堰基地

最後に紹介するのは、都江堰の中国パンダ保護研究センター都江堰基地。パンダの保護、繁殖を目的とし、熊猫楽園(Panda Ark)と呼ばれている。
中国パンダ保護研究センター都江堰基地は約50ヘクタールの広大な敷地の中で約30頭のパンダたちがゆったりと生活をしている。
敷地内は、各施設やパンダ園をつなぐ遊歩道が整備されており、竹林が生い茂る小道や小川のせせらぎが聞こえる道を散策しながら、パンダたちの楽園を目指す。しかし、敷地内は起伏が激しいので、観光自動車に乗ることもできまる。
中国観光のポイント
日本からは北京、上海、西安、杭州といった主要都市へ直行便が就航している。香港、上海などの大都市は地下鉄などの公共交通機関が発達しているので、観光にも便利。
短い日程で複数の都市を回るなら、滞在中のスケジュールがあらかじめ決まっている添乗員同行ツアーや、現地係員が同行する観光付きツアーがおすすめ。