日本はもちろん、世界の観光地には大きな観覧車がある。観覧車は街のシンボルでもありながら、空中から街を眺める事ができるので、観光にはぴったりである。
今回は、大きな観覧車を中心に、絶景を楽しむ事ができる世界の観覧車を紹介していく。
シンガポールフライヤー

シンガポールフライヤーは2008年の開業当時は世界1位の165mの高さをほこり、アジアで最も大きな観覧車。マリーナベイエリアの360℃パノラマビューが魅力で、特に夜景が絶景。
ケーブルで外周を支える、自転車のホイールのような作りが特徴的なシンガポールフライヤーには28人も乗れる空調完備のガラス張りカプセルが28台。乗り込むと美しい景色を望める30分間の旅が始まる。
中華系の文化で”2”は縁起の良い数字、”8”という数字は中国のラッキーナンバーとして知られ、28人乗りのキャビンが28個という設計にもその思いが溢れている。
マリーナベイサンズはもちろん、マーライオン、天気がよければ隣の国、マレーシアやインドネシアも見る事ができる。
キャビン内では特別なコース料理やアルコールを楽しめるパッケージも準備されている。特別な思い出を作りたい方はぜひチェックしてほしい。
ロンドンアイ

ロンドンの街を空から見るには、ロンドンアイのから360度の壮観な景色を眺めるのが良い方法。この高さ135mをほこる巨大観覧車は、テムズ川沿いサウスバンクのジュビリー・ガーデンズ内にある。
ロンドン アイ(London Eye)はイギリスのミレニアムプロジェクトによって誕生した。
シンガポールフライヤーと同じく、自転車のホイールのような形をしており、空調完備の25人乗りのカプセルが32個、1周の所要時間はおよそ30分。ヨーロッパで最も大きな観覧車である。
天気の良い日には市内だけでなく40km離れたウィンザー城まで見える。夕陽に染まるロンドンの街を上空から見下ろすのが絶景である。
ハイローラー

高さ168mをほこる観覧車がハイローラー。2021年にドバイアイができるまで、世界一の大観覧車だった。
ハイローラーはカジノで有名なエンターテイメントの街、アメリカのラスベガスにある。
40人乗りのキャビンが28個。30分の空中散歩中には、オープンバーでドリンクを飲み放題など、個性的なチケットも存在し、カジノで遊んだ後にはぴったりの観覧車である。
ベラージオ、パリスラスベガス、プラネットハリウッドリゾート&カジノなどの有名な建物の間近にあり、夜にはラスベガスのライトアップを間近から一望できるのがハイローラーの魅力である。
ドバイアイ

2021年10月にお披露目され、世界最大の観覧車となったのがドバイアイ。その高さはなんと250mで、それまで世界一だったラスベガスにあるハイローラーよりも82m高い。
ドバイには、世界で最も高いブルジュハリファ、世界で最も高い場所にあるインフィニティプール、最速のジェットコースターなどの世界一がそろっている。
40人乗りカプセルが48個、観覧車の所要時間は1周およそ38分。一度に最大1750人が乗り込める。
ドバイアイはスタンダードタイプのほか、中央にバーを備えたソーシャルタイプ、2周できてコース料理のディナーも楽しめるプライベートタイプの中から選ぶことができる。
コンコルド広場の大観覧車

20年以上の歴史があるパリの移動観覧車。パリの冬の風物詩から、常設になったりと景観保護の観点からその存在が揺れ動く珍しい観覧車。
地上70メートルの高さのからは、シャンゼリゼ通りや凱旋門、セーヌ河の向こうにはエッフェル塔やルーブル美術館も一望でき、昼間の景色はもちろん、夜景も楽しむことができる。
一度乗ると3周するまで降りられないというのも独特で面白い。
基本的にはチュイルリー公園のクリスマスマーケットが開かれている時に設置されるので、クリスマスイルミネーションに照らされたパリの街はまさに絶景である。
グアテマラで見つけた人力観覧車

最後に、番外編としてグアテマラで出会った人力の観覧車を紹介する。
こちらはグアテマラの古都、アンティグアからトゥクトゥクで10分程度の街、ホコテナンゴ。8月15日のお祭りには子供向けに移動遊園地がやってきて、子供たちを楽しませる。
この遊園地にはメリーゴーランドもあるが、全ては人力で動く。民芸品や食べ物を売る売店が軒を連ね、かなりの賑わいとなっている。
まとめ
高い場所から、景色を見下ろす事はどの街に行っても定番である。
山や展望台からではなく、街中からその街を見下ろす事ができる観覧車。
見つけた際にはぜひ足を伸ばしてほしい。