タコスはメキシコを中心とした中米の定番料理で、トウモロコシの粉を練って丸く焼いたトルティーヤに肉や野菜など様々な具を包んで食べる。
日本でいえば巻き寿司やおにぎりのような、中南米の手軽な国民食である。
現在では小麦粉でできたトルティーヤを使ったものもタコスと呼ばれ、広く浸透している。
今ではファストフード化し、チェーン店もあるほど人気のタコスだが、その歴史は6000年前の古代マヤ文明、古代アステカ文明よりも古い時代までさかのぼる。
今回は、メキシコ、グアテマラ、アメリカのタコスの違いや特徴を紹介していく。
メキシコのタコス

メキシコはタコスの発祥とも言われ、タコスはまさに国民食である。大きく分けて、北と南で違いがあるが、北では小麦粉を使ったトルティーヤ、南ではトウモロコシを使ったトルティーヤが好まれている。トルティーヤは薄く、大きいのが特徴的である。
グアテマラのタコス

グアテマラのタコスは、手のひらくらいの小ぶりで厚みのあるトルティーヤが特徴。厚みがある分、もちもちした食感とトウモロコシの香りを存分に楽しむ事ができる。
アメリカのタコス

アメリカのタコスは、トルティーヤを揚げてU字型に折り曲げたタコシェルに具を挟んだスタイルが定番。具材もベーコンやハムなど、アメリカのピザに使われるような具材を使う事が多く、アメリカで独自の文化として根付いている。
サルサ

タコスを楽しむ際に欠かせないのがサルサ(ソース)である。定番は唐辛子を使ったチリソースだが、アボカドを使ったものや、チーズを使ったものなど様々な種類があり、多くの場合は好みのサルサを選ぶ事ができる。
他にもライムや塩、コショウなど、サルサ以外のトッピングもあり、まさに中南米版の巻き寿司のようである。
まとめ
タコスは、国や地域により様々な形で愛されている。値段も手頃で、小腹を満たしたい時、大人数でワイワイ楽しみたい時にはぴったりである。
タコスの専門店、タケリア(taqueria)はもちろん、レストランでも楽しむ事ができる。
挟む具も肉や野菜、魚、チーズなど、複数食べても食べ飽きない上に、栄養面もバッチリ。
中南米では昆虫食の文化もあるので、興味がある方は昆虫のタコスにチャレンジするのもいいだろう。