キャンベラはオーストラリアの首都。この都市は、20 世紀初頭に人が暮らしやすいよう計画された。円形の配置は、シカゴの建築家、ウォルター・グリフィンとマリオン・グリフィンの設計によるもので、オーストラリア政府による新都市設計コンペティションで優勝した。
キャンベラは街がわかりやすく整備されており、市内の主要な見どころの多くはそれぞれ徒歩圏内にある。さらに、グレート・ディバイディング山脈とオーストラリア・アルプスの間に位置するというロケーションのおかげで、景観が美しいばかりでなく、アウトドアアドベンチャーのための遊び場も豊富にある。
主な観光地
・キャンベラ国会議事堂
キャンベラ国会議事堂の竣工は1988年で、11億豪ドルを費やした議事堂は、当時は世界で最も高額な建物だった。建物内には、4500もの部屋があり、正面にはアボリジニのアーティストによる見事なモザイクも飾られているモダンな建物。
建物内のビデオ撮影や写真撮影は許可されていないが、議会が開催されていない日は予約なしで自由に見学する事ができる。
キャンベラ国会議事堂は新旧2つの議事堂が存在し、双方を楽しむことができる。旧国会議事堂は、議会関連のものを展示している博物館となっておりオーストラリアの文化や政治に触れることができる。
・ナマジ国立公園
キャンベラから車で40分ほどの場所にあるナマジ国立公園は、オーストラリア・アルプスと呼ばれる森林地帯の一部で、豊かな森の中には静寂と絶景が広がっている。多くの野生動物が生息しているため、固有種であるカンガルーやワラビーを見ることができる。
そして敷地内には2万年前の氷河期に暮らしていたアボリジニの人々の住居跡や壁画、儀式に使われた石の遺跡などが今でも残っており、当時の人々の生活を知ることができる場所でもある。
壁画は大変貴重な遺跡で、とても脆弱。岩の表面には触れないようにしましょう。オーストラリアでは、アボリジニの遺跡を損傷、妨害、または破壊することは犯罪行為とみなされるので注意。
他にもウォーキングトレイルやマウンテンバイク、乗馬での探索やロッククライミングもでき、広大な敷地を余すことなく観光できるのも、キャンベラのナマジ国立公園ならでは。
・エインズリー山
キャンベラの市内から車で10分ほどのところにあるエインズリー山は、国会議事堂やバーリーグリフィン湖などキャンベラの名立たる観光スポットを一望できるスポット。
標高843mのエインズリー山の山頂まで歩いて登ることができるが、山頂まで登るのは少々険しい道のりではあり、車でも上がることができるので、体力に自信のない方は車がおすすめ。
また、街がライトアップされる夜景もきれいなので、ぜひ夜景もチェックして欲しい。21時にクローズしてしまうので、時間の管理には注意。
・オーストラリア国立美術館
オーストラリア国立美術館はオーストラリア国内では最大級の美術館で、世界のアボリジニ芸術のコレクションの展示が充実しており、アボリジニの文化を知るにはもってこいのスポット。
もちろん、そんなオーストラリア芸術をはじめとして、アジアやヨーロッパなどさまざまな芸術に触れることができるのもこの美術館の魅力のひとつ。絵画、彫刻、ファッション、写真といった伝統的な芸術から近代的な芸術まで取り揃えているスポット。
アクセス
キャンベラへはシドニーやメルボルンといった各主要都市から飛行機の便があるが、キャンベラの空港は濃霧による遅延が珍しくない。シドニーからは車で約3時間程度と遠くないため、車での移動がおすすめ。