ペルーの首都リマから車で約5時間、イカという町のほど近くの砂漠にオアシスの町、ワカチナはある。砂漠にぽつんと現れる湖を中心に、リゾートホテルやレストラン、木々が並ぶ姿はまさにオアシス。
ペルーの首都であるリマから、ナスカの地上絵のあるナスカに向かう途中にあるので、ペルー観光の際にはぜひ立ち寄って欲しいスポットである。
ワカチナの見所
ワカチナのオアシスは徒歩で1周しても10分もかからない小さなもの。湖ではボートを漕いだり、緑の木陰で休んだりと、リゾートのゆったりとした雰囲気となっている。湖を囲んでいるカフェやレストランも雰囲気がよく、Wi-Fiも使えるのでオアシスを眺めながらのんびりPCを開いている人の姿も。
ワカチナに来たら参加して欲しいのが、人気のアトラクションであるサンドバギー。砂漠を高速で駆けまわる、砂丘を急降下するなど、ジェットコースターのようなアトラクション。その爽快感とどこまでも続く美しい砂漠の景色を目当てに観光客が集まる。オアシスから離れ、一面に広がる砂漠を堪能できる。夕方からのサンドバギーツアーに参加すると、砂丘に沈む神秘的な夕日を見る事もできる。
ワカチナでサンドバギーに次いで人気なのが、砂丘の上から滑り降りるサンドボード。ボードを持って砂丘へ登り、好きな場所から滑り降りるというもので、基本的にはボードに腹ばいになり直滑降する。上級者はスノーボードのように両足で立ち華麗に滑り降りていくが、砂に体が触れる面積が少なくなれば少なくなるほどスピードが出るので想像以上にスリルを味わえる。砂が細かくてサラサラとしているのでパウダースノーのような感覚で楽しめ、転んでしまってもあまり痛くない。
砂漠でのバギーやスポーツで遊び疲れた人にも、ゆったりとオアシスの雰囲気を楽しみたい人にもぜひ見て欲しいのが、砂丘の上に登って見る夕日。ワカチナの夕日は砂漠の方向に沈むので、夕暮れが1日の中で最も砂丘や砂の陰影がドラマティックに見える時間帯である。砂漠は風が吹くたびに模様を変え、見ていて飽きる事がない。また、反対側を見るとオアシスを囲む建物に灯りがともり、神秘的に浮かび上がる。
注意点
砂漠の日中は日差しがとても強いため、日焼け対策は必要。サンドバギーやサンドボードを楽しみたい場合は、砂まみれになるので汚れても良い服装、そしてゴーグルやサングラスなど目を保護するものがあれば持って行こう。
砂漠では日が落ちると急に寒くなるので、一枚羽織れる上着が必要。夜景も見たい人は特に、ウィンドブレーカーなどで風や寒さ対策をしておこう