国情報
首都:サンティアゴ
通貨:チリ・ペソ
チリは、南アメリカ南部に位置し、東にアルゼンチン、北東にボリビア、北にペルーと隣接しており、西は太平洋に面している。
チリの特徴は太平洋とアンデス山脈に挟まれた縦に細長い国土で、それゆえ多くの側面を持つ。火山、氷河、ジャングル、大草原といった大自然を含むパタゴニアはチリ観光の見所の一つ。世界遺産に登録されているイースター島以外にも見所がたくさんあるのがチリ。
また、南米観光で気になる治安も比較的良いことでも知られるチリは、南米観光の初心者におすすめの国である。
チリの見どころ
チリの観光といえば真っ先に思い浮かぶのがイースター島のモアイ像。現地語で大きな島という意味のラパ・ヌイ島というのがイースター島の呼び名で、ポリネシア諸島の東端に浮かぶ絶海の孤島。チリからさらに約3,700km離れていて、まさに世界の果てと呼ばれるにふさわしい秘境である。
イースター島には、重さ10t〜90t、高さ3m~30mの巨石像モアイがそびえ立ち、モアイ像はユネスコの世界遺産に指定されている。モアイ像は1000体以上あると言われ、何のために、どうやって造たのか、どのように運んだのか謎が多く未だ解明されていない。 また、島内各地には、モアイ信仰が終焉を迎えた次に起った鳥人儀礼(マケマケ信仰)の際に使われたレリーフや洞窟といった見所もある。
チリの自然を感じたい方にはパタゴニアのトレッキングをおすすめしたい。パタゴニアとはチリの最南端を流れるコロラド川以南の地域の総称である。氷河に削られてできた険しい岩山や、氷河湖、滝が作り出す風景など、手つかずの雄大な自然が一番の魅力。 パタゴニアの観光拠点でプエルト・ナタレスの埠頭からは、クルーズ船に乗りバルマセダ氷河やセラーノ氷河を観察するツアーに参加することもできる。また近郊にある南米大陸最南端の街、プンタ・アレナスからは、ペンギン営巣地を訪問することもできる。
パタゴニアの中でもおすすめなのが、奇峰群と湖が美しいトーレス・デル・パイネ国立公園。 一日のうちに四季があるといわれるほど天気が変わりやすく、強い風が吹くのが特徴。パタゴニアが風の大地と呼ばれるのはこのためである。
チリは言わずと知れたワイン大国でもある。サンティアゴ近郊は穏やかな地中海性気候で涼しいためぶどうの成熟がゆっくりで、昼夜の寒暖差が大きいためワイン用のぶどうの生産に最適。
ワインの銘醸地であり、最も古くからある大人気のワイナリーカサス・デル・ボスケを始め、有機栽培にこだわる自然派のエミリアーナワイナリー、さらには、日本にも輸入されているヴィーニャ・マールワイナリーなど、良質な美味しいワインのワイナリーが集まっている。豊かな海の幸を味わいながらチリワインを存分に楽しんで欲しい。