バレンシアは地中海に面し、歴史的建造物が並ぶ街である。バルセロナ、マドリードに次いでスペイン三番目の都市として観光客にも人気の都市である。年間を通してカラッとした気候で、オレンジやパエリアが美味しい食の街としても人気である。
主な観光地
・ラ・ロンハ・デ・ラ・セダ
ラ・ロンハ・デ・ラ・セダは、バレンシアが経済的に大きく発展した15世紀後半に建てられた絹の商品取引所として建てられた。1996年にユネスコの世界遺産に登録され、観光名所が集中した旧市街地に位置している。
ヤシの木をイメージした螺旋型の柱のある契約の広間、当時海事、商業に関わる裁判を行った海洋領事の広間の格間天井などが見所。また、魔除の装飾としてガーゴイルが来場した観光客を見張っている。ガーゴイルの中にはユニークなものがあり、ガーゴイルに注目すると違った楽しみ方ができる。
ラ・ロンハ・デ・ラ・セダの向かい側にはヨーロッパ最大級の市場であるバレンシア中央市場があり、新鮮な果物や地元のグルメを楽しむ事ができるので、あわせて訪れて欲しい。
・カテドラル
バレンシア市中心部に位置するキリスト教カトリック教会の大聖堂 。ここは、歴代のローマ法王も何度も訪れている由緒ある大聖堂であり歴史もある。大聖堂の建築は1262年に始まり、5世紀にもわたり、建設されたため、それぞれ工事の年代別に、「ゴシック様式」、「ロマネスク様式」、「ルネサンス様式」、「バロック様式」、「ネオ・クラシック様式」と多様な様式を見る事ができる。
聖遺品の中にはイエス・キリストが最後の晩餐で使用したとされるメノウ製の杯がある。周りを飾る金細工は豪華絢爛だが聖遺品としての価値はなく、その上にある聖杯をじっくりと目に焼き付けておこう。また、聖杯がある部屋のステンドグラスも杯をデザインされており、こちらも見所の一つ。
大聖堂には高さ50mほどのミゲレテの塔がある。1418年9月29日の「大天使聖ミカエルの日」に鐘が祝福され、その日にちなんだ「ミカエル」のバレンシア語名が塔の名前の由来となっている。この塔には登る事ができ、バレンシアの街を見下ろす事ができる。特にバレンシアの街をオレンジ色に染める夜景は必見。
・ファジャス
スペイン三大祭りの一つ、バレンシアの火祭り(ファジャス、ファジャース)は、3月15日から19日までの期間で行われ、メインイベントとなる張り子人形への点火は、最終日3月19日の夜に行われる。15日から紙や木など燃えやすい素材でできた張り子人形の設置が始まり、19日の夜に点火される。大きなものは10mを超えるものもあり、何ヶ月もかけて作成される。2016年にはこの祭が世界遺産に登録された。
アクセス
日本からスペインへは成田空港からマドリードへの直行便がある。基本的にはマドリードから電車やバスでバレンシアへ移動するのが主流である。マドリードからバレンシアまでは特急列車で約3時間、バスで約4時間となっている。バスの方が安価に利用できるので、旅のスケジュールや予算によって使い分けよう。
「バレンシア」への2件の返信
[…] バレンシア […]
[…] マドリード […]