ベネチアはイタリア北東部にある都市で、中世にはベネチア共和国の首都として栄た。観光地としても人気で、「水の都」「アドリア海の女王」などの別名を持つ。発音によりヴェネツィア、ベネツィアと表記される事もある。
ベネチアは、「ベネチアとその潟」という名で世界文化遺産に登録されており、世界に3つしかない文化遺産登録基準6項目を全てクリアーするアルティメット文化遺産である。中国の『莫高窟』、『泰山』とこの『ヴェネツィアとその潟』の3件しかない貴重な文化遺産である。
主な観光地
・ドゥカーレ宮殿
11世紀に建設され、その後火災が原因で修築され、16世紀に現在の姿になった。ベネチア共和国時代には政庁兼宮殿として使用された。政治のために使用された部屋だけでなく、武器庫や牢獄も見学することができるシークレットツアーも存在する。
見所は大評議の間にある世界最大の油絵ティントレットの「天国」、普段は外からしか見ることのできない、「ため息の橋」。
・サン・マルコ寺院
サン・マルコ寺院はベネチアで最も有名な寺院で、サン・マルコ広場と併せて「ベネチアとその潟」の中心的な建築である。
福音記者マルコの遺体を祀るために建設され、その後数世紀に渡り何度かの改修が行われ、11世紀に多様な建築様式が複合した現在の姿になった。壮大な外観が有名だが内部の装飾も豪華で、中でもパラ・ドーロはとても美しいので是非、訪れて欲しい。
・サン・マルコ広場
サン・マルコ広場は世界一美しい広場と呼ばれいる。周りを囲む回廊は荘厳な雰囲気を持つだけでなく、宝石店やカフェ、ベネチアングラスなどの店が軒を連ねているので、観光が終わったら店を覗いたり、カフェでくつろぐのもいい。
サン・マルコ広場にある鐘楼は1514年に建造された。高さは約100mの高さを誇る。現在の鐘楼は1912年に再建されたものだが、姿は同じである。鐘楼の上からはベネチアの街を一望できる。
・フローリアン
サン・マルコ広場の回廊にあるカフェで、世界最古のカフェ、またカフェラテの発祥の地として知られる。
内装はまるで宮殿に迷い込んだような豪華な作りで、ウェイターのサービスも一流。また、サン・マルコ広場の一部にはテラス席も設置されており、世界一美しい景色を楽しみながらくつろぐ事が可能。
ベネチアでの移動
ベネチアは小さな範囲に見所が集まっているため、徒歩での移動も十分可能である。ベネチアでは車が走っていないため、交通手段は水路が便利である。
有名なのはゴンドラで、現在では公共料金が定められているため、金額の心配をせずに利用可能である。しかし時間ごとにゴンドラをチャーターする形になるので、どこまで観光地を回れるかはおまかせするしかない。
観光地を移動するもう一つの手段が水上バス(ヴァポレット、バテオ)。複数の水上バス会社があり、運行ルートが違う。事前にネットで予約しておけば、ベネチアについてすぐに観光地へと移動する事ができる。
アクセス
鉄道を使う方法では、ローマ・テルミニ駅よりおよそ3時間45分、ミラノ中央駅よりおよそ2時間半でベネチア駅に到着する。
他にも、飛行機を使うルートもあり、日本からの直行便もある。
ベネチアはとても物価が高いので、こだわりがない場合はベネチア近くの他の街で宿泊施設を探した方が、旅費の節約になる。
ベネチアの浸水について
ベネチアはもともと小島を運河や橋で繋いだ水上都市であり、地球温暖化による海面の上昇、また地殻変動の影響による地盤沈下がベネチアに浸水をもたらす。
11月から12月にかけては、様々な気候条件から浸水しやすい季節となっている。旅行の計画を立てる場合は浸水の事も頭に入れておこう。
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